わんころけっとのアメリカに暮らしてみたものの

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マンハッタンでアニマル・ウォッチング!

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マンハッタンでも、親子で公園を散策し、動物の観察を楽しむことができます。

セントラルパークだけでなく、マンハッタンには自然豊かな公園が沢山あり、そこでは様々な動物たちが暮らしています。リスや亀、ウサギから、青い鳥・ブルージェイや赤い鳥・カーディナル、さらには、鷹やキツツキなどの野鳥を見かけることもあり、珍しい動物たちに遭遇すると、うちの子供も大興奮。しかし、中にはご対面があまりありがたくない動物たも・・・。

スカンクのおならが風に漂いお部屋の中まで・・・

公園には、あのスカンクも住んでいて、散歩中にばったりご対面してしまうことも!スカンクの悪臭は強烈で、うちのアパートの向かいにも大きな公園があるのですが、公園側の住人から聞いた話では、時々、風にのって室内まで悪臭が漂ってくることもあり「スカンク、やったな!」という日があるそうです。ナショナル・ジオグラフィックによると、スカンクのおなら(正確には肛門付近から出す分泌物)は、「相手を気絶させるどころか殺してしまうこともあるほどに強烈」で「噴射は最大3m先まで届くこともあり、敵に重大なダメージを与えることができる。場合によっては失明の危険もある」そうです。ただ「噴射は最終手段であることが多く、黒と白の模様を見せびらかしたり、地面を叩いたり逆立ち(?!)したりして警告を出す」ことが多いそうな。ちなみに、「肛門腺はどの肉食動物にもあるが、すべてが臭いわけではなく、ビーバーが縄張りのマーキングに使う分泌液はバニラの匂い」なのだそう。


Baby Skunks Trying To Spray - Funniest Compilation

コヨーテに賢くなろう!

先日、公園の入り口で "Be Coyote Smart(コヨーテに賢くなろう!)" という張り紙を見ました。これは別にコヨーテの檻が公園にあって、その説明をしている訳ではなく、数は少ないですが、野生のコヨーテが出没することもあるので、コヨーテの生態を知っておこう!っということですね。ちょっと怖いですね。ただ、張り紙に「大抵のコヨーテは攻撃的ではないが近づかないように」とあったように、コヨーテは人を襲う習性はあまりないそうです。ニューヨーク市の公園課によると、コヨーテと共存するために以下の5つのことを守って欲しいそうです。

  • 餌を与えない(コヨーテを野生に保ち、コヨーテが人を警戒し続けるようにする)

  • コヨーテを誘引するものをおかない(食べ物やゴミを放置しない)

  • ペットは鎖につなぐかケージに入れて管理する(コヨーテに近づけさせない)

  • コヨーテを警戒させる(コヨーテが近づいてきたら、コヨーテが後退するまで、大きな音をだすか、大きな動きをする)

  • コヨーテの生態を尊重する(動物からは、少なくとも45m離れてください)

だそうです。もし公園でコヨーテに出会ったら実践してみてください!!


Coyotes Love New York City

2月2日はグラウンドホッグ・デー

幸いコヨーテはまだお目にかかっていませんが、今まで会った動物で一番驚いたのが、グラウンドホッグです。初めて公園の芝生で見た時は「狸かな?!」と思いました。ウサギ位の大きさで、ビーバー位太っていて、草を無心に食べ続ける可愛い動物です。ウッドチャックとも呼ばれ、アメリカに広く生息しています。Groundhog Dayという春の訪れを予想する行事が有名ですね。*1野生動物にエサをあげてはいけないな、と思いつつクッキーをあげてみたことがありますが、全く食べませんでした。全く。とにかく草を大量に食べては背中の肉を波打たせて走り、また別の場所で草を食べます。あまりに無心で無防備な食べっぷりに、鷹やコヨーテに襲われないよう、祈ってしまいました。

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セントラルパークのビジターセンターでニューヨーク州で生育する植物のハンディガイドブックを購入、またハドソン川沿いで公園課のスタッフからニューヨーク州で生息するお魚類のパンフレットを頂きました。個人的には、手描きで自然を色々に紹介している”Nature Anatomy"という本がお気に入りです。作者と雑談している気分で自然も英語も学べます。ニューヨークでも、親子でのんびり散策と自然観察を楽しまれてはいかがでしょうか。

 

 

写真:©わんころけっと

 

 

  

*1:グラウンドホッグ・デーとは、毎年2月2日にカナダ・アメリカで開催されるグラウンドホッグを使った春の訪れを予想する天気占いの行事。「グラウンドホッグ(ウッドチャック)は2月2日に冬眠から覚めるが、外に出て自分の影を見ると、驚いて巣穴に戻ってしまう、とされており、春の到来時期は、晴天(影をみた)場合は“冬はあと6週間続くだろう”、曇り・悪天候(影が見えない)場合は“春は間近に迫っている、と占われる。」(引用元:ウィキペディア