わんころけっとのアメリカに暮らしてみたものの

海外で暮らし、劇場で働き、社会で学び、子育てして、ゴルフする

劇場にまつわる怖いお話・・・。

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はてなブログの『今週のお題「怖い話」』参加ブログ第2弾

今回は劇場にまつわる怖いお話3編です。

すべて実話です。

第一話:恐怖の注意書き

九州地方にある劇場でのお話。

劇場の客席上空には、屋根裏のような空間があり、

照明機材が設置されている場所があります。

照明室、あるいはキャットウォークと呼ばれる場所です。

そこは、一般の人が入って来れないように施錠できるドアがあり、

通常、「一般立ち入り禁止」のサインが貼られています。

が、九州のその劇場のドアには「一般立入禁止」以外に

以下の注意書きがあるそうです。

 

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ぎゃーーーーーーー!!

 

第二話:恐怖の管理人

若い劇場関係者は知らないかもしれませんが、

昔、劇場には怖い管理人が住んでいました。

彼らは、打ち合わせの際に、

お供えのお酒やお菓子を持って行かないと凶悪化し

いざ、現場で仕事となった時に様々な呪いをかけてきます。

 

「すみません、椅子、もう1脚、お借りしたいのですが」

「は〜〜??打ち合わせで、椅子は3脚って言うたよな?」

「あ、でも、もう1脚、お願いしたいんですけど・・・」

「は〜〜?打ち合わせにないことは、聞こえんなあ〜〜」

「あ〜〜・・・・・わかりました、なんとかします・・・」

 

舞台袖に無断でケーブルを這わせていると

「あ〜〜?なんじゃ、この邪魔なケーブルは?危ないやんけ。

こんなもん、こうじゃっ!」ブチッ!!「はっ!切ったった」

「いや、あのそれ照明の・・・」

「あ〜〜お道具様が通るんじゃ!祟られなくなかったら黙っとけ!」

「あ〜・・・・す、すみません・・・

ていうか、僕らお金払ってる利用者なんすけど・・」

「は〜〜?なんか言うたか?直しは1回までじゃ、それがプロじゃ〜〜 

俺の劇場じゃあ!文句あるんか?表出るか?!」

「いえ、なんでもないっす・・・」

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などなど、色々祟りをもたらす管理人がいたんじゃそうな。

都市の近代化とともに、そういう妖怪は姿をみせんようになったそうじゃがの・・・。

 

ぎゃーーーーーーー!!

 

第三話:見つめる目

ある劇場でのこと、ある朝、テクニック・スタッフが

舞台で守衛さんが倒れているのを発見します。

スタッフは気を失っている守衛さんを揺り動かします。

「大丈夫ですか?」

「うぅぅん・・・」

目覚める守衛さん。

「どうしたんですか?そんなところで寝てて」

と、突然、震えだす守衛さん。

「あわわわ・・・・・うわぁーーー!」

守衛さんは叫び出すと、逃げるように出ていってしまったそうです。

後日、辞表を出した守衛さんに管理会社が理由を聞くと

最初は渋っていた守衛さんが話してくれたそうです。

「あの夜、公演が終わって、誰もいない劇場を見回りしていました」

「舞台の電気も消えていて、真っ暗でした」

「その時、熱気といういか、誰もいない客席から視線を感じたんです」

「それで電気をつけたら・・・」

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無人のはずの客席が無表情の観客でいっぱいで、

みんな私を見つめていました・・・」

 

 

ぎゃーーーーーーー!!