今回は劇場にまつわる怖いお話3編です。
すべて実話です。
第一話:恐怖の注意書き
九州地方にある劇場でのお話。
劇場の客席上空には、屋根裏のような空間があり、
照明機材が設置されている場所があります。
照明室、あるいはキャットウォークと呼ばれる場所です。
そこは、一般の人が入って来れないように施錠できるドアがあり、
通常、「一般立ち入り禁止」のサインが貼られています。
が、九州のその劇場のドアには「一般立入禁止」以外に
以下の注意書きがあるそうです。
ぎゃーーーーーーー!!
第二話:恐怖の管理人
若い劇場関係者は知らないかもしれませんが、
昔、劇場には怖い管理人が住んでいました。
彼らは、打ち合わせの際に、
お供えのお酒やお菓子を持って行かないと凶悪化し
いざ、現場で仕事となった時に様々な呪いをかけてきます。
「すみません、椅子、もう1脚、お借りしたいのですが」
「は〜〜??打ち合わせで、椅子は3脚って言うたよな?」
「あ、でも、もう1脚、お願いしたいんですけど・・・」
「は〜〜?打ち合わせにないことは、聞こえんなあ〜〜」
「あ〜〜・・・・・わかりました、なんとかします・・・」
舞台袖に無断でケーブルを這わせていると
「あ〜〜?なんじゃ、この邪魔なケーブルは?危ないやんけ。
こんなもん、こうじゃっ!」ブチッ!!「はっ!切ったった」
「いや、あのそれ照明の・・・」
「あ〜〜お道具様が通るんじゃ!祟られなくなかったら黙っとけ!」
「あ〜・・・・す、すみません・・・
ていうか、僕らお金払ってる利用者なんすけど・・」
「は〜〜?なんか言うたか?直しは1回までじゃ、それがプロじゃ〜〜
俺の劇場じゃあ!文句あるんか?表出るか?!」
「いえ、なんでもないっす・・・」
などなど、色々祟りをもたらす管理人がいたんじゃそうな。
都市の近代化とともに、そういう妖怪は姿をみせんようになったそうじゃがの・・・。
ぎゃーーーーーーー!!
第三話:見つめる目
ある劇場でのこと、ある朝、テクニック・スタッフが
舞台で守衛さんが倒れているのを発見します。
スタッフは気を失っている守衛さんを揺り動かします。
「大丈夫ですか?」
「うぅぅん・・・」
目覚める守衛さん。
「どうしたんですか?そんなところで寝てて」
と、突然、震えだす守衛さん。
「あわわわ・・・・・うわぁーーー!」
守衛さんは叫び出すと、逃げるように出ていってしまったそうです。
後日、辞表を出した守衛さんに管理会社が理由を聞くと
最初は渋っていた守衛さんが話してくれたそうです。
「あの夜、公演が終わって、誰もいない劇場を見回りしていました」
「舞台の電気も消えていて、真っ暗でした」
「その時、熱気といういか、誰もいない客席から視線を感じたんです」
「それで電気をつけたら・・・」
「無人のはずの客席が無表情の観客でいっぱいで、
みんな私を見つめていました・・・」
ぎゃーーーーーーー!!